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2010年2月8日 のアーカイブ

映画の中の時計たち 16

■2010年2月8日 月曜日

人間の“業”と“宿命”を独特のストーリーテリングとカメラワークで切り撮ったホラー映画「the EYE」が世界的なヒットとなり、今やタイを代表する監督となったパン・ブラザーズが、愛を知らずに育ち殺し屋という道を歩んだ青年の悲しい運命を描いた初期の代表作「レイン」をハリウッドでセルフ・リメイクしたニコラス・ケイジ主演作「バンコック・デンジャラス」をDVDで観ました。

生き残るための鉄則を自らに課している一匹狼のプロの殺し屋 ジョー(N・ケイジ)は、次の暗殺を遂行するためにバンコクを訪れ、現地のチンピラ コンを相棒として雇い鍛えていく。しかし、耳の不自由な薬局の女性店員 フォンの純粋さに触れ、利用するつもりだったコンにかつての自分を見出し、自分の中の鉄則を破ってしまったジョーに、最後の決断の時が訪れる・・・

この作品の中でジョーが何度となく目をやる腕時計が、映画の中ではなかなか見かけることがない、ちょっと珍しいVenturaのデジタルウォッチ“v-tec sigma”。秒までハッキリ大きく無駄なく表示する文字盤と、特殊表面硬化処理を行ったステンレススチール製の流線形ケースは、“時間厳守”が仕事の成否、そして生死をも分けるプロが実用最優先で選んだ道具として矛盾はなく、なかなか面白いチョイスだなと感じました。

設定に大きく変更・変換を行い、アクションのスケールやテンポもアップ、今風の音楽やCGを用いた作風は、全編に独特の重たさが漂っていた「レイン」とは雰囲気を異にするものの、印象的なラストシーンはオリジナルに忠実で、そういう意味ではハリウッド映画としてはなかなかの意欲作だったと思います。

銀座本店 r.y


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