ハリウッド・スター シルベスター・スタローンがパネライの大ファンであり、リシュモン・グループによるパネライの復活にも大きな影響を与えたということはみなさんご存じの通りですが、大ヒットシリーズの第4弾「ランボー 最後の戦場」はR-15指定になるほどのあまりにリアルな戦闘シーンや、前作からあまりにも年月が経ち過ぎていることでの期待の低さなどから、未見の方も多いようですね。
この映画の中でランボーが使用する時計もやはりパネライ。2針のルミノールベース・タイプで、ケースはPVDらしきブラック、そしてダイヤル上には上下計4行の文字が書かれている・・・これはおそらく、パネライがリシュモン・グループによって世界的ブランドとなる以前に発売した“MARINA MILITARE”だと思われますが、世捨て人となってタイで暮らしているランボーがなぜパネライのレア・モデルを?というツッコミはナシで(笑)。
ところで、この映画の中でもう一つ目を引く腕時計がありました。ランボーと行動を共にする傭兵の中でも最も若い『スクールボーイ』と呼ばれるスナイパーが使用しているデジアナ・ウォッチ“5.11 H.R.T”です。温度や高度、距離、角度などの条件を入力するとスコープの補正値を計算してくれるという、まさに長距離狙撃手のため(だけ)に開発された最新のハイテク・ウォッチを身につけ、武器も暗視スコープ装備の世界最強クラスのライフル バレットM82である若い狙撃手というキャラクターと、手巻き式のパネライをつけ装備は手製のナイフと弓矢だけというランボーとの対比が『時代が変わった』ことを感じさせ、一人の男の人生と一つの時代の幕引きが近いことを演出していたと思います。
人がバラバラになるような壮絶なシーンが多く、どなたにもお薦めできるという映画ではないのですが、そもそもの「ランボー」はアクション・ヒーロー映画ではなく人間を変えてしまう戦争というものの残酷さと虚しさを描いたドラマであり、その戦争が今この時も世界各地で起こっている現実とともに、一人の男の人生の旅の終わりを描いたこの4作目は、個人的に好きな作品です。「ランボー」の1作目を観て心を打たれた覚えがある方は、ぜひ。
銀座本店 r.y




